先輩に誘われて久しぶりに会ったら、アムウェイだった話③
前の記事も置いときます。
開戦のゴングーーー
先輩「amwayってさ、権利収入やから、かなり自由時間も持てるし、めっちゃええで」
ぼく「権利収入??」←一応食いついてみる。
先輩「あんまり知らないよね。。権利収入っていうのはーーー。ディストリビューターはーーー。年収としてはーーー。」
そこから、amwayの制度の話が止まらない!!!話が上手いのでわかりやすいけど、そんなに興味はなかったからあんまり頭に入ってこない!なんでそんなに長く語れるんだ。僕はそこまで聞いていない。。。
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とりあえず要約すると、Amwayでは、
購入者Aが新たな購入者B, Cを勧誘し、その相手に販売する事で手数料を得るという形が、多段階式に連鎖する。そして、購入者B, Cがさらに購入者D, E, F, Gに売れば、購入者B,Cに利益が分配され、一部は購入者Aにも分配される。ここで、一番得するのは元締めのAになっている。図解すると下図のよう。
一見ねずみ講と同じビジネスモデルに見えるが、ねずみ講はの商材の価値が価格と大きくかけ離れているビジネスであり、この会社は良いものを正しい価格で売っているのでそれとは異なるとのこと。法律で定義されている。
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先輩「俺の場合、プラチナランクやから年収は2000万円くらい。ダイアモンドランクまで行くともっと行く。」
ぼく「すごいっすね。そんないっちゃうんすか!」
先輩「やろ、rhizobiumも話上手いし、博士やし、やったら俺くらいまではすぐ行くと思う。だからやってみーへんか?」
僕は正直、お金は欲しい。でもお金を貰えたらやりたくない仕事(僕は営業とはめっちゃ苦手)でもやる、という性格なら、博士課程まで勉強しに大学いってません。
ぼく「でも、この会社でやりたい研究はできないんですよ。」
先輩「いや、この会社は天国や。やりたいことできるし、人ともつながれるし、いろんな有名人とも知り合いになれる。お金稼いで、ここでできたコネを使って、自分で研究所を持つのが俺の夢や。」
先輩「ほんまにこの会社すごいんや。ーーーー」
(以下要約)
・一兆円企業ですごい。
・ACミランのスポンサーとか、いろいろやってる。
・先輩は、J soul bros.と知り合い。
・オリンピックの前に、体操の内村に言葉を授けた人もamway
・世の中のすごい人は大体amwayやってる
・あのひともこのひとも(大体知らない)
ちょっとここで、先輩の目が輝きすぎて怖さを感じた。なんか完全に心酔している人って怖いよね。目が焦点あってないというか。。。しかも見た目はいかつい陽キャのお兄さん。
そこから、商品の話に入ってくる。
先輩「ニュートリライト(amwayの商品)は、ファイトケミカル(※)がいっぱい入っているからすごい。ファイトケミカルの100万種とかが入っているサプリメントはほかになくて、世界一ぶっちぎりのサプリメント!」
※ファイトケミカル:植物由来の物質のごちゃまぜ。植物由来なら何でもいい。一種のバズワード。
ぼく「でも、100万のファイトケミカルが入っているから体にいい、っていうエビデンスないですよね?あと、今の分析化学で100万種って分析できないでしょ。」
先輩「いや、いっぱいエビデンスあるよ、調べてみ」
ぼく「いや、ないですって。ちゃんとしたデータないと信じれないです。」
先輩「会社のデータやから公開できない部分が多いけど、段違いにきくんやで。」
そして、見せられたのがこの写真。
幼いころに生き別れた双子で、左がアムウェイをやっている家庭に引き取られた子、右がやっていない家庭に引き取られた子。
先輩「50年経ったら若さが全然違うやろ。これがニュートリライトの効果や」
あ、この人サイエンスを知らん。議論しても無駄や。
科学的には以下の問題点があげられます。
①たった一組の双子で比べた極端な例を持ってきているだけ。(サンプルサイズの問題)
②アムウェイをやっている家庭はそれなりに金持ちで、健康・美容・食品など様々な気を使える。もう一方は貧しい家庭で苦労されたのかもしれない。前提条件が違うのに比較対象としてはいけない。(比較条件の問題)
③そもそも一卵性双生児とも言っていないし、双子かも怪しい。(信用性の問題)
この人、科学を分かってない。たぶん馬鹿をだますようなデータを全部信じているタイプのひと。そういうのが一番嫌い。
先輩「amwayはほんましっかり研究しているから」
百歩譲ってそうだとしよう。でもあなたはわかってないよね。それなのにわかっているふりするよね。そういうのが一番胡散臭いんやで。
ここで私は完全に彼の言動への興味を失いました。
そのあとも、議論を試みたが、非論理的に返されるので、こちらももう対応できない。キリスト教原理主義者に進化論を教えるようなもの。噛み合わない。
しかし、ここで終わらない。
先輩「そういえば、紹介したい人がいて」
先輩「〇〇って知ってる?世界的に有名な写真家で、」
先輩「その人の娘が、俺の彼女やねん。待たせてるから呼ぶわ。」
ぼく(えっ、いらん。。。)
そういって現れたのは、羽が生えてる帽子を被った、がっつりメイクのギャル系姉ちゃんなのであった。
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