先輩に誘われて久しぶりに会ったら、アムウェイだった話②
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「!??????????」
え、まさか。。。
と鳩が豆鉄砲を食ったような感じである。
落ち着け、と自分に言い聞かせ、あたりを見渡し、他のカフェを探した。2~3分くらいは探しただろう。でも、それらしいものはない。
察しは悪いほうではない。歩きながら、自分を落ち着かせ、
「そういうことか。。。」
と観念した。
知らない方に説明するが、アムウェイとはアメリカの日用品企業である。その独特のセールススタイルで有名であり、連鎖販売取引という販売方式をとっている。「マルチ商法」「ねずみ講」と評されることもあるが、アムウェイの人の話によると。実際のところそういった悪徳商法とは違うらしい。
都合が悪くなったと言い訳して帰ろうかな、とも思ったが、
僕は博士、好奇心の塊である。
まず、1分かけてamway勧誘だった場合のシミュレーションをしこたま行った。
そして、こんなチャンスは滅多にない、絶対行くべきだ!という好奇心と怖いもの見たさをモチベーションに、勇気を出して、本社に足を踏み入れた。
本社に踏み入れると、一階はおしゃれなカフェだった。そして、なんか若くて陽キャラっぽい奴や、マダムおばさんの多いこと多いこと、
なんでこんなに流行ってんねん!と思いながらも、カフェで先輩を探す。しかし一周回ってみたものの、先輩は見つからない。
なにこれめっちゃ心細い。。。
なんか、場違い感というか、全く知らない人の輪に飛びこんだような感覚。すごくぞわぞわする。
そこで、電話をかけると、すぐに繋がり、今カフェにいるとのこと、
ホッとして周りを見渡してみると、なんか立ってこっちに手を振っている男がいる。
!?
僕の記憶とは異なる、
髪の毛盛り盛り、アクセサリじゃらじゃら、室内なのにサングラスの胡散臭い男がそこに立っていた。
ぼく「〇〇さん??」
先輩「おお、rhizobium!めっちゃ久しぶりやん」
ぼく「めっちゃ見た目変わりましたね!」
先輩「そりゃ5年ぶりやからな」
この時点で、僕をかわいがってくれた先輩を忘れ、潜在的敵対者としてのアムウェイ勧誘マンと認識した。
ぜったいに勧誘されない!
他愛のない会話もたいがいに、席に着き、話が始まる。
ぼく「やっと卒業できて、今関東なんですよー」
先輩「博士取得お疲れ様、今〇〇株式会社で働いてるんやってな」
なぜ知っている?????
ぼく「そうなんすよ、なんで知ってるんすか」
先輩「いや、それより、喉乾いてるやろ、ジュース買っといたからこれ飲み」
そう言って手渡されたのは、amwayが出しているMonsterみたいなエナジードリンク
説明としては、ノンカロリーのエナジードリンクで、ビタミンB12がRedbullの100倍以上入っている。そして、レッドブルよりエネルギーになるらしい。
なんか消防車の消化活動に例えていたけど、分かりづらくて、完全スルー。てか、砂糖入っていない時点で、エネルギーにならんやろ、糖代謝されなくね?何を言っているんだこいつ、状態。
さらにビタミンB12が脳に効くので、めっちゃ脳が働くらしい。そんならこれを飲んで、頭働かせてアムウェイを客観視できるようになったほうがよいのでは???
で、飲んでみると、めっちゃスクラロース(※)の味。まずっ!
※スクラロース = 人工甘味料、後味が悪い。カロリーゼロとかに入ってる。僕はめっちゃ嫌い。
ぼく「めっちゃスクラロースの味しますね!」
先輩「さすがrhizobium!博士ともなると化合物までわかるんやな」
いやいや、遠回しにまずいって言ってるんやで?
ぼく「〇〇さんは今、何をなさっているんですか?」
先輩「卒業してから半年は××大学で研究員してたんやけど、そっから辞めてamwayやってんねん」
ぼく「そうだったんすね」
この先輩、M2の卒業間近にいろいろややこしいことがあって博士課程進学を辞めると言い出したのだが、教授の面倒見の良さで、大学に研究員の職を見つけてもらっていた。それなのに、半年でやめたのである。教授の面汚しやん。
そして、ついに開戦の合図が鳴る!
先輩「amwayってさ、権利収入やから、かなり自由時間も持てるし、めっちゃええで!」
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